國分功一郎, 2021, 「中動態から考える利他−−責任と帰責性」伊藤亜沙編『「利他」とは何か』111-134.

今回は、伊藤亜沙編『利他とは何か』所収の國分功一郎「中動態から考える利他−−責任と帰責性」について。 この論文の入っている『利他とは何か』という本は、コロナ禍において東工大の「未来の人類研究センター」メンバーが「利他」をテーマにして書いた論考…

【1】クリスティーナ・グプタ「『私はただ違うだけで、間違っていない』:アセクシュアルの排除と抵抗」

Kristina Gupta (2017) “And Now I’m Just Different, but There’s Nothing Actually Wrong With Me”: Asexual Marginalization and Resistance, Journal of Homosexuality, 64:8, 991-1013. を読んでいます。 前↓ sociolutra.hatenadiary.com 前回は、いろ…

【0】クリスティーナ・グプタ「『私はただ違うだけで、間違っていない』:アセクシュアルの排除と抵抗」

英語を読む練習を兼ねて、英語の論文を読んでいきたいと思います。 「アセクシュアル」というセクシュアリティについて関心があるので、アセクシュアル関係の論文を少しずつ読んでいこうかなと。 (あ、私は特にアセクシュアル研究やジェンダー・セクシュア…

当事者研究としての読書:このブログにおける文章の読み方の方針

このブログでは、主に本や論文を読む記事を書いていくことが目的になっています。 「読書ブログ」というと、読んだ感想や自分の意見などを書くということが定番だと思いますが、このブログでは少し違った方針で書いていきたいと思っています。 なので、一応…

【0】國分功一郎『中動態の世界』を読む

『中動態の世界』は、2017年に出版された比較的新しい哲学の本。 この本はおそらく、「ふつう」の本とは違って「新しい世界」を提示することを目的として書かれているように感じられる。 つまり、なんらかの問題が既存の考え方では太刀打ちできなくなってい…